雰囲気→空気

「雰囲気」には、↓のような意味がある。

  1. 天体、特に地球を取り巻いている大気。「月には全く雰囲気がない」
  2. その場に醸し出されている気分。ムード。「会場は終始和やかな雰囲気だった」
  3. ある人が周囲に感じさせる特別な気分。「優しい雰囲気の人」


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このうちの 1. の「雰囲気」は、今では完全に「空気」に取って代わられている。

  • 月には全く空気がない


そして、2. の「雰囲気」も、今では結構「空気」に置き換えられている。(空気……その場の雰囲気。)

  • 会場は終始和やかな空気だった
  • 場の空気を読まない人
  • 家庭的な空気のお店


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3. の「雰囲気」は、一般的に「感じ」に置き換えることができる。(感じ……そのものに特有の雰囲気。)

  • 優しい感じの人
  • 母親らしい感じで接する
  • あの人は何か言い出しそうな感じがする


また、「オーラ」に置き換えられることがある。

  • あの人からは、美人のオーラが出ている
  • イチローから、とてつもないオーラを感じる
  • 近寄りがたいオーラを持っている人

↑は、いずれも「カリスマ」に置き換えることができそうだ。


「雰囲気」を用いると、却って逆効果になることがある。

  • あいつは髪型や服装は格好いいけど、顔はそうでもない。いわゆる雰囲気イケメンだ
  • 試験会場には、多くの雰囲気インテリが集まった

これらは「似非(えせ)」に置き換えることができそうだ。


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1. の「雰囲気」は、今では完全に「空気」だ。
2. の「雰囲気」も、かなり「空気」になりつつある。


3. の「雰囲気」は、他の言葉に置き換えられたりして存在価値が下がりつつある。いわゆる「空気」になりつつある。


(空気……存在感が希薄なことの例え。「あいつ、中学の時は空気だったよ」「この看板、空気すぎて誰も見ない」)


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『雰』という漢字は常用漢字だけど、ほぼ「雰囲気」という熟語にしか現れない漢字だ。
このままだと近いうちに、常用漢字から「空気扱い」されるかもしれないぜ。


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http://hanihoh.com/love2/index.cgi?ck=090130-79-21193977
↑で、僕との恋愛の相性を測れるから、是非やってみなアッー!


ちなみに「アイちゃん」は僕の普段のニックネームです。