逆チョコ その2
その1はこちら(「逆チョコ」の正しい読み方についての考察)
http://d.hatena.ne.jp/le_ramier/20090122/1232635503
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バレンタインデーに授受されるチョコには、好意の多寡によって、
- 本命チョコ
- 義理チョコ
に分類される。
それなら「逆チョコ」にも、本命と義理があるはずだ!
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突然だが、
「緊急放送」 「生放送」 「実験的放送」
これらをまとめて、一つの単語にすると、どうなるでしょう!?
実験的 緊急 生 放送 が正解。
「実験的」「緊急」「生」は、いずれも「放送」にかかっている語。
修飾語句が複数ある場合は、基本的に、短い語ほど後ろに回される。
↑の規則に従わずに順番を入れ替えて「緊急生実験的放送」とか「生緊急実験的放送」とすると、あんまり耳になじまないよね。
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同様に、
「高価買取」 「中古車買取」 これらを一つの単語にまとめると……?
中古車 高価 買取 が正解。
逆に「高価中古車買取」としてしまうと、読みにくいだけでなく、文の意味にまで影響が及んでしまう。
「高価な中古車しか買い取らないの?」ってなる。「高価」が「中古車」にかかってしまうからだ。
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ちょっと脇道に逸れたが……逆チョコの「本命・義理」問題に戻る。
「逆チョコ」 「本命チョコ」
この2つを、一つの単語にまとめてみよう。
さっきのルールに則れば、「本命 逆 チョコ」となることが明らかだ。
「逆本命チョコ」としてしまうと意味が変わってしまう。「逆本命って、本命の逆……大嫌いってこと?」ってなる。
「逆チョコ」 「義理チョコ」 も同様に、「義理 逆 チョコ」となることがわかる。
「逆義理チョコ」では意味が変わってしまう。
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女子が友達(女子)に渡すチョコのことを「友チョコ」という。
しかし「本命でない、友達の男性」に渡すチョコのことを「義理チョコ」という。「友チョコ」とはいわずに。
この事実は、昔から散々論戦が繰り広げられてきた問題「男女の友情はあり得るか?」に対し、「ありえない」と言っているようなものではないか。
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で、今年は男子からチョコを送ってもよい「逆チョコ」があるので、男子から友達(男子)に贈ってもよいはずだ。
でも「友逆チョコ」とすると、「逆って何だよ?女同士でも男同士でも、友は友じゃんよ?」となる。
なんかいい言葉はないか?
……と思ったら、あった。「ホモチョコ」←をクリック
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2年前くらいまでは、この時期に男子が一人でチョコを買いに行くのは不可能だった。
「この人、もてないからって自分でチョコを買いに来てるよ……みっともない」と、嘲笑の的にされるから。
けど、近年は「逆チョコ」があるから大丈夫。
今日、池袋に逆チョコを探しに行ってきたぜ!
しかし……売り場に着いたら、女子ばかり!店員さんも女子ばかり!!看板はピンクか赤か白!!!
女子の黒山の人集りに参加する勇気が出ず、売り場からさりげなく立ち去りました。
昔池袋でFEのBLものを買ったときのことを思い出しました……
やはり、女子の領域に、男子が入っていってはいけませんね。
バレンタインデーは女子のための日だと再確認しました。
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ところで、チョコを渡す側にとっては「本命チョコ」「義理チョコ」の2種類しかない。
しかし、渡される側にとっては、勝手がちょっと違う。
- 本命の人からの 本命チョコ
- 本命の人からの 義理チョコ
- 本命ではない人からの 本命チョコ
- 本命ではない人からの 義理チョコ
この通り、なんと4種類もある。そのうち、それぞれ命名が必要になるかもしれない。
僕は「本命ではない人からの義理チョコ」と「本命の人からの義理チョコ」の2種類しか貰ったことがないので何とも言えないけど。
で、前述の通り「逆チョコ」を買うのは単独男子にとっては困難なので、
「逆チョコ」に関しては渡す側も渡される側も「0種類」ってことになる(渡せない)。