よく観察すれば間違えないぜ

  •  コツ・たちま-ち・ゆるが-せ  忽焉 コツエン にわかなさま。「−として逝く」
  •  コツ・ほ-れる・とぼ-ける  恍惚 コウコツ 心を奪われてうっとりするさま。「−として聴き入る」
  •  ソウ  怱卒 ソウソツ あわただしいこと。突然なこと。
  •  ソウ・ねぎ  葱青 ソウセイ ネギの葉。
  •  ソウ  倥偬 コウソウ 忙しいこと。


-


見ての通り、
点(丶)がない場合(忽)は「コツ」と読み、
点がある場合(怱)は「ソウ」と読む。


紛らわしいけど、↑のルールを覚えちまえば、漢検1級/準1級で無駄な失点を防げるぞ!!


-


しかし、一文字だけ例外がある!

  •  ソウ 惣菜 ソウザイ 家庭で食べる普段のおかず。

点(丶)がないのに(忽)、「ソウ」って読む!


-


(ソウ)は準1級でほぼ最初に覚える漢字。
だけど、同じ準1級の 忽惚 もつられて「ソウ」と読まないように要注意っ!点がないから「コツ」!!
あくまで 「ソウ」は例外なんだぜ♥


-


じゃあ、どうして 「ソウ」と読むんだ?
と思ったので、大漢和辞典で「惣」を調べてみた。すると、

  • (てへん+怱) ソウ の譌字

とある。


譌字(カジ)とは、書き間違いのこと。
「惣」は、元々の字体は「揔」だったが、誤って「惣」と書かれるようになった。


従って、まとめると↓

  • (点がない) の昔の字体は (点があった)。
  • 昔の字体 には点があったので、「ソウ」と読む。
  • 間違って と書かれるようになっても、「ソウ」という読み方はそのまま残った。


これですっきりだっ。


-


今年は全然美術館に行ってなかったけど、「週刊・西洋絵画の巨匠」という雑誌を買った!
解説のページが多くて、なかなか読み応えがあったぜ。


次号はモネとか言ってるし、ずっと買い続けるつもりなんだぜ!