おまけ

ひらがなで書くより、漢字で書く方が確実に誤解が少ない言葉がある。
「顔負け」
相手の技量が優れていて圧倒されること。特に、下の者の技量が上の者と同じくらい優れている時に使う。
「この子はプロ顔負けの演奏をする」
また、人だけではなく物に対しても比喩的に用いる。
「本物顔負けのおもちゃ」
もしこの「顔負け」をひらがなで書いたらどうなるだろうか。
「(レストランにて)本物のピザかおまけの模型だ」
「(美術館にて)写真かおまけの絵だ」
どちらも「〜か、おまけの模型だ」「〜か、おまけの絵だ」と読んでしまわなかっただろうか?
他にも、
「粒」
ひらがなで書くと、
「今日は薬を1つぶたした」
「今日の薬は3つぶらしい」
上は「1つ、ぶた」と読めてしまう。下は「ぶらしい、って何だ?」と思えてしまう。
「格闘」
ひらがなで書くと、
「近代社会とかくとうした」
「さまざまな現場でかくとうした」
上は「とか、苦闘した」に読めるし、下は「でかく、とうした。とうした、って何だ?」と思えてしまう。
他にも探せばいろいろありそうだ。