熊に注意、巫女にも注意。

ほとんどの漢字は、部首が変わっても読み方は変わらない↓
「可」「何」「荷」「呵」「苛」「歌」……「カ」
「責」「績」「積」「蹟」……「セキ」
「召」「招」「昭」「沼」「紹」「照」……「ショウ」
など、挙げればきりがない。
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しかし、部首を変えると、ことごとく読み方が変わってしまう漢字が、たま〜にある↓
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「能」(ノウ)
「熊」(ユウ、くま)……「熊掌」(ユウショウ。中国料理の熊の手。)
「羆」(ヒ、ひぐま)……「熊羆」(ユウヒ。勇猛な者のたとえ。)
「擺」(ハイ)……「擺脱」(ハイダツ。習慣や束縛などから抜け出すこと。)
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「巫」(フ)……「巫女」(みこ、フジョ)
「誣」(ブ)……「誣告」(ブコク。わざと事実を偽って告げること。)
「覡」(ゲキ)……「巫覡」(きね、フゲキ。神に仕える人、神に仕えて人の吉凶を予言する人。)
「噬」(ゼイ)……「噬臍」(ゼイセイ。ほぞをかむ(臍を噬む)こと。悔いること。後悔しても及ばないこと。)
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漢字検定準1級・1級には、↑のような、
部首が変わると読み方が変わってしまうような漢字がよく出る。
受検者は、単漢字の音読みには要注意。熟語で覚えてしまうと、早く覚えられる。
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なんとなく読めそうだが、まったく予想外の読み方をする漢字たち↓
(1)彼はいつも「恬然」としている。
(2)彼はいつも「矜伐」な態度をとっている。
(3)頭が「岑岑」と痛み続ける。
(4)災害に遭った人たちを「救恤」する。
(5)避暑地の「別墅」に宿泊する。
(6)「哂笑」の的となる。