トーククリデータン

トーククリデータン」不思議な言葉だ。初めて聞くような、聞いたことがないような……
え、どこの国の言葉かって??googleで調べても、まず見つからないでしょう。
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自己紹介ですが、僕は「操作手順書」を作製するお仕事をしています。いわゆる「取説」みたいなものです。
日本語の誤用は何としても避けなければなりません。
さらに、読んでもらったときに1ミリたりとも混乱が起きないような文を書かなければなりません。
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今日も、業務現場の担当者から、丁寧に書いたとは思えないメモがたくさん届きました。
その文の中にあった一節「トーククリデータン」
さて、どこの国の言葉だ???
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と焦らしてみたが、答え。
トーククリデータン」は、日本語です!!
理由を書くので読んでね。
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渡されたメモにはこのように書かれていた。
「とーくくりでーたん」
ひらがなだった。
確かに、ひらがなで書いてあれば日本語と分かる。だけど、意味が分からない……。
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本当は、前後に言葉が付いている。
「新情報とーくくりでーたん保存」
実際にメモには↑のように書かれていた。
だが、まだまだ意味は分からない。「新情報」が意味するものも、「保存」が意味するものも……。
「とーくくりでーたん」が二つに分かれて、「新情報」や「保存」にくっつくのか……??
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では、更にヒントを。
手書きのメモだと大変わかりにくいが、パソコンなどの文字にすると分かりやすいかも。
「新情報と一くくりで一たん保存」
やっと分かったかな?伸ばし棒「ー」に見えていたものは、いち「一」だったのだ。
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つまり。
「新情報と一括りで一旦保存」(新情報とひとくくりでいったん保存)
こういうことだったのだ。
ひとたび読めてしまうと、もうカタカナで書いてあっても読めるだろう。
「新情報トーククリデータン保存」(新情報とひとくくりでいったん保存)
不思議なものだ。
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僕の元には他にも、ものすごい文章がたくさん送られてくる。
「いつもは担当者は回線は速度は出ないと回答している」
「ここのボタンを押すと内容はクリアされてしまいますが、右上のボタンを押すと内容がクリアされてしまいます」
「現在の状態を保存するには、このボタンで今の状態を保存します」
「この画面がどうゆう画面かとゆうと前行程で画面に表記した内容が反映されていて確認する、もし間違ってれば戻れば直せるが間違ってなければ確認して進む」
「リーダーに持っていってよい回答が得たなら次行程に進める」
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このようなアナーキーな文章を平易な文章に直す日々。
いずれ死ぬな……